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ポンペイ遺跡

バカンスの話を引きずっておりますが、できるだけ早く完結できるように頑張ります!

ソレントを拠点に周ったカンパーニア地方観光。

前日のハードな遠足の翌日、「足の筋肉痛はどうかな・・・?」と恐る恐る起床しましたが、以外にもちょっとだるい程度。アンジョロは「ぜんぜん大丈夫だ!!!」(本当か・・・疑)と言うし、「無理のないような日程で・・・」と言うことで、ポンペイ遺跡の観光に出かけました。

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「ポンペイ遺跡へは列車での旅が便利♪」・・・と聞いていたので私たちも列車で行くと、言われていた通り駅のすぐそばに遺跡が♪(^_^)
こんな単純なことでもちょっとした幸せを感じてしまいます。

さっそく入場。

実は私は15年前、母とツアーでイタリアへ来た時にすでにポンペイは見学したことがありました。
でもその時はまだイタリア語も歴史も文化もほとんど知らずにただ見たのみ。
「イタリア人にして始めて今回ポンペイを訪れた夫アンジョロにもじっくり見てほしい」・・・との思いから、アンジョロを説得してオーディオガイドを借りて観光することにしました。

私が窓口に借りに行くと、パンフレットの地図を渡され、「ここからコースを選んで周ってください。主要なものだけを手早く見たい方お薦めの2時間コース、少しじっくりの4時間コース、じっくり見学の6時間コースがあるので、この表を参考に周ってください。」・・・とのこと。

「6時間コース」
と言うのを言われた時は「またまたご冗談を・・・」と思わず笑ってしまった私。
そして笑顔で「私たちの窓口は午後5時までですので、その時までに戻ってきてくださいね。」とのつけたし。

その時まだ午前10時。

「まさか~、そんな時間まで周らないですよ~。。。」とまたまた苦笑い(^_^;)をしながらお別れしていざ出発。

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「まぁ何の義務もないんだからゆったりと周ろう!」といって入場した私たちですが、地図を片手にガイドを聞きながら見学してると、ついつい「次はここも、ついでにあそこも・・・」と「とりあえず見ておこう」欲望がムクムク(>_<)。

結局約5時間も見学してしまいました。。。(汗)

ポンペイに住んでいたら、何度でも足を運んでしまいそうなくらい惹き込まれた遺跡たち。
オーディオガイドのお陰で久しぶりに集中してイタリア語も聞いて、ちょっとイタリア語講座に通ったような気分にもなったりして、、、。(笑)

西暦79年、今から1930年前にベスビオ火山の噴火によって灰の下に埋まってしまった古代都市ポンペイ。
歴史に疎い私でも、ガイドを聞きながら周ることで、かつての都市の様子が脈々と感じられ、とても楽しい見学となりました(広場の奥に見えるのが、ベスビオ火山です)。


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特に心に残ったのが「パン屋さん」。
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家族経営に数人の従業員を雇ってまかなっていたらしいこのパン屋さん。

売り場がないところから卸売りをしていたのではないかと予測されています。

釜と言い、粉碾き臼、材料倉庫、作業台のあったはずの場所など、働いている様子が眼に見えるようです。
私自身かれこれ7年家族経営のお菓子屋で働いているせいか、なんとなくその中の仕事の雰囲気、気持ちが想像できて、20世紀も前の人たちがとても身近に感じられました。

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この人型。
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ポンペイに入場してまもなくある広場(Foro) の脇にある 肉屋(Macellum)さん。
ここの一角にこの人型が展示されていました。

噴火による火山ガスによって亡くなった人たちの遺体があった所に空洞ができていることに眼をつけた、当時ポンペイ遺跡の発掘を指揮していたGiuseppe Fiorelli氏。

1860年のことです。

そのできていた空洞に石灰を流し込んでそこで亡くなった人の人型を再現することに成功しました。

その人の苦しみと恐怖が痛いほど伝わってきます。

なんだか、こんな苦しんだ様子の人の写真を撮るのも申し訳ないような気と怖いような気がして、写真を撮れずにいた私・・・ですが、夫がしっかり撮っていたようです。。。(爆)

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これ、当時のラテン語で「Have」と書いてありますが、今耳にしなれてる言い方では「Ave Maria」の「Ave」です。
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この「Ave」、実はラテン語では挨拶の言葉。

「ようこそ」のような意味があるそうです。
このモザイク字、有名な「牧神の家(Casa del Fauna)」の玄関先の入り口に書かれていました。
なんだか当時の人のおもてなしの心を感じて温かい気持ちになりました。

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そして中に入ってビックリ!
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私が高校時代上の空で聞いていた世界史の授業の最中に、熱心に見入っていた図解。
その中で、いつも何だか好印象を持って気になって見入っていたのがこのアレクサンダー大王のモザイク画。
まさかこんなところで再会するとは夢にも思っていませんでした♪
人生わからないものですね。。。

そんなこんなで気がつくとほぼじっくり見学をしてしまっていた私と夫。
カミッロはたくさんのポンペイをうろつく野良(?)犬兼ポンペイ犬に囲まれ、興奮と私たちに振り回されて、「いつになったら帰るの~。。。」目線。
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またいつか機会があったらじっくり訪れたいポンペイ遺跡でした♪
by tokogiappone | 2011-01-21 01:01 | バカンス旅行
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