人気ブログランキング | 話題のタグを見る

夫の手術

お久しぶりです。。。

日本から帰国後、里帰り報告の続きを書く約束をしていたのに、こんなにブログをご無沙汰してしまいました。

・・・と言うのも、以前にも書かせていただきましたが、日本へ帰国前に我が夫アンジョロは胃のポリープを採る手術をするように言われ、その病院からの呼び出しを待っていたのですが連絡が来ず、結局強硬手段で日本へ里帰りした私たちでした。
その後、8月30日に帰国した正にその日に、私たちと一緒に住んでいる夫のお姉さんが、病院からの手術日の呼び出しの電話を受けました。

その呼び出しは、「手術日は9月4日です。」と言うもの。

ちょっと帰国後急すぎるのと、キノコ探しに情熱を燃やす夫アンジョロは、手術より先にイタリアのポルチーニの生息状況を把握する事が一番の気がかりっぽい・・・・・・・・と言う事で、まずは延期を頼んだのでした。。。

「今は日本から帰国したばかりなので、手術は9月11日以降にお願いします。」と言ったところ、イタリアとは思えない正確さで、9月11日に再び病院から電話が。

「手術日は9月21日になりました。前日の9月20日に入院してくださいね。」との事。

「ポルチーニもたいした生えてないし、ここはもう手術しちゃえ!!!」・・・と言う事で10日前、とうとう開腹手術をしてきました。

「胃のポリープを採るだけ」とは思っても、やっぱり全身麻酔を受けての開腹手術。その上、医療ミスの多いここイタリアとあって、ちょっぴり不安が漂っていた我が家。。。

しかも結婚してからは、すっかり夫に何でも頼ってしまった私。

車の運転も、買い物も、ちょっとした支払いも、沢山の家の雑用も「夫依存症」になってしまった私は、なんとも心細い気分になってしまって、夜一人でベットに入るのことを想像するだけで寂しくなってしまって、すごい頼りない自分に気づき、いきなり異国で独りぼっちにされるような気分になってしまったのです・・・・・。

とうとう入院日。
行って見ると何故か個室を渡され、しかも看病する人のための簡易ベットまで付いている部屋。
実は空き部屋の関係で、とってもラッキーにも特別室をもらえたのでした!

イタリアでは通常、家族が入院して手術をすると、一日目の夜は身内が一晩夜通しで付き添いをする暗黙の習慣があります。
もちろん私もそのつもりでいたので、このベットには本当に助かりました。

アンジョロの手術があるとは言え、私の働いているお菓子屋ボンチの仕事も猫のても借りたいほどの大忙し。
みんな手一杯忙しい思いをして働いている中、私の仕事を他の人にしてもらえるような余裕もなく、術後の看病の方に時間を取れるよう、結局手術当日も働き、アンジョロは一人で手術室へ行ってもらうことになってしまいました。

看護婦さんに大まかな手術時間の予定を聞いて、術後に間に合うように急いで駆けつけたものの、到着したときにはアンジョロは既に病室のベットで一人で寝ていたのでした・・・。
真っ青な顔で、術後一人で病室で目覚めたのかと思うと、可哀想さと申し訳なさがこみ上げていて、何だか薄情な奥さんになった気分で、もっと早く駆けつけなかった自分にとっても反省した次第でした・・・。

手術から3日目まではかなり辛そうで、話す事もままならなくかなり心配させられた私。
でも4日目からめきめき回復。
今までベットで動く事もままならなかったのに、突如として急上昇でパワーアップをして、まるでさなぎから蝶にでも変身したんじゃないかと思えるほどの回復振りに周囲もびっくり。

手術後は食べる事はもちろん、水を一滴も飲む事も禁止されていたのですが、4日目にようやく許可が下り、これで退院も近づいてきたかと思う暇もなく、5日目に突然「退院する気ある?」と聞かれ、突如退院させられたのでした。

退院は心待ちにしていたものの、「ちょっと早すぎるんじゃないの~???」と周りのみんなから心配されましたが、お陰さまで日ごとに元気になり、今はポルチーニの事で頭が一杯のアンジョロです。

今回の大イベントだったアンジョロの手術と入院。

心細さモードで胸が一杯だった私ですが、幸い病院は家から車で5分ほどのところで、職場ボンチも病院からさらに車で5分ほど。
付添い人用ベッドを大活用させてもらい、結局7日間の入院の内私も病院で5泊させてもらい、病院の看護士さんたちともすっかり仲良くさせてもらい、病院から職場に出勤しながら、私の体にもとっても楽に、今回の大行事を終えることができました♪

感謝です。。。

昨日は抜糸に行って、アンジョロの傷口を見せてもらったところ20センチほど切られていてまだまだ痛々しいですが、日に日に元気になっていくアンジョロ。
たいした夫です!

私の宝物と幸せはアンジョロだなぁ~と実感しています♪

あたりまえかもしれないけれど、このアンジョロの手術、家族はもちろん、職場、友人みんなに応援をもらい、とっても気持ちの上で支えられた私です。
でも照れ屋の私は、周りの人に声掛けするのがあまり上手じゃなく、「他の人の身内が病気だったとき、私はみんなみたいにあんまり声掛けしてあげてなかったなぁ・・・。」と気づかされ、反省しました。
「これからはもっと気の利いた大人になれるよう成長しなきゃ。。。」と痛感している次第です。
まだまだ成長が足りないですね、、、
by tokogiappone | 2007-10-03 05:44 | 日常生活Quotidiano
<< アンジョロ復活! 里帰り報告 No.1 >>