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カミッロの災難

先週の水曜日、夫アンジョロが久々に我が家の愛犬カミッロと森へ出かけていきました。
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森に到着すると、しばらくぶりの森に喜び勇んで、子鹿のように跳ね回っていたというカミッロ。

・・・がしかし、その後しばらくして車に戻るや否や、突然吐き始めたそう。
はじめはちょっとした消化不良か何かのためかな・・・と思ったのもつかの間、その後も吐き続け、口から泡を吹いているカミッロを見て不安に陥った夫は、大急ぎで町の獣医さんへ車を飛ばしました。

前々日は、前記事の「ヴァルダルノの崖見学遠足」に参加したため、草わらを散策した私たち。
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その晩、カミッロの体に血を吸うダニを発見した私とアンジョロは、すぐに犬のための寄生虫予防の薬を背中に処方しました。
獣医さんともその話をした夫は、「もしかしたらダニから病気をもらったのかもしれない」との事になり、抗生物質を処方されました。

イタリアでは、動物病院でも薬は獣医さんから処方されたのち、自分で薬屋さんへ買いに行かなければなりません。
あわてて薬を探しに行った夫ですが、そういうときに限ってどこの薬局にもその薬が無い!
やっとの事で見つけて帰宅すると、今度は私たちが住んでいる団地の入り口でカミッロがおしっこをしてしまい、そのおしっこがコーヒーのように黒い!
またまたビックリし、再び獣医さんのもとへ走る夫!

その黒いおしっこに獣医さんもビックリ。
なんでも、とても心配な症状だそうで、何かとの中毒症状の可能性があるとのこと。

もしかして毒キノコ? 
もしかして何か化学物質?
もしかして毒の野草?

様々な憶測の下、その原因がわからないだけに処方も見つからず、しかも高熱が出てどんどん元気のなくなるカミッロを目の当たりにして、夫の心配は絶調に。
夫も気分が悪くなり、低血糖のような症状になり、獣医さんに飴玉をもらったそうです。

とりあえず緊急で血液検査をする事になり、その血液は何とドイツへと特急便で検査のために送られていきました。

そんな事も露知らず、私は職場からの家路に「帰るコール」をすると、夫の心配した声で「カミッロが大変なんだ!」との報告に、胸に一撃を加えられたように不安に駆られ走って家へ帰宅。

家に入るといつものカミッロのお迎えはもちろん無く、カミッロのもとへ走ると、こんなに具合が悪いにもかかわらず、まるで「なんかやっちゃったみたいなんだ・・・。」と言わんばかりの苦笑いを作り、しっぽを振りながら無い力を振り絞って前足だけ寝床から出た状態で前に進めず固まっているカミッロ。

可哀想と愛らしさで胸がつぶれそうになり、泣けてしまいました。

午後、再び獣医さんのもとへ再受診に連れて行く約束だったため、再び来院。

熱は少し下がったものの、いまだ飲む事も食べる事もせず、口から時折泡がにじみ出ている状態。

獣医さん曰く、生命の危険が無いとも言えず、「臓器に危害が出ていなければいいのですが・・・。」と言われ、「今夜中しっかり観察してください。今晩は夕食で外にいる予定ですが、夜十一時以降は帰宅するので、何か変化が見られたら夜中でもいつでも電話を下さい。」と言われました。

「原因が不明なだけに焦点を当てた処置ができませんが、おしっこが出たと言う事は腎機能は大丈夫だと思うので、とりあえず肝機能を保護するシロップを飲ませてみましょう。」・・・と言う事になり、またまた薬局に走り、購入。

早速帰宅後、注射器で獣医さんに教えてもらったように口に注入してみると、カミッロ、嫌がらずにペロペロ舐めてくれました。

その舌をふと見ると、火傷したように舌の先が白くただれていることが発覚!


やっぱりカミッロ、何か悪いものを口に入れたみたい。
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長くなるので続きは次回へ。。。
by tokogiappone | 2008-06-02 17:47
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