カテゴリ:ひとり言( 2 )

好きな詩

ブログの右側に表示されるライフログでも紹介させてもらっていますが、私の好きなイタリア人の詩人・童話作家の人でジャンニ・ローダリ氏と言う作家がいます。

数年前、夫アンジョロがクリスマスに何気なくプレゼントしてくれ、その時はあまり関心もってしっかり読んでだかったのだけれど(ごめんアンジョロ・・・)、老人ホームで娯楽係の仕事をした時に、「何か読み聞かせできるほんないかなぁ~?」と思い再び手にとって見ると、面白い小話がわんさか。
その時から私の必需本となったのです。

今日はその中から短い詩を一つ紹介させていただきます。

タイトルは「ジョバンニーノ・ペルディジョルノ」

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Giovannino Perdigiorno

Giovannino Perdigiorno
ha perso il tram di mezzogiorno,
ha perso la voce e l’appetito,
ha perso la voglia di alzarsi un dito,
ha perso il turno, ha perso la quota,
ha perso la testa (ma era vuota),
ha perso le staffe, ha perso l’ombrello,
ha perso la chiave, ha perso la via:
tutto è perduto fuorichè l’allegria.


ジョヴァンニーノ・ペルディジョルノ

お昼の列車に乗り損ね、
声も、食欲も失くし、
一本の指を上げる意欲を失くし、
順番を失い、分け前を失くし、
脳ミソを失くし(・・・とは言っても、もともと空っぽだったけれど)
ストラップを失くし、傘を失くし、
鍵を失くし、道を見失い、
全部失くしてしまった・・・陽気さ以外は♪

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このジョヴァンニーノ君、何ともついてない子みたいで、何だかやる事なす事うまくいかないみたい、、、。でも最後の「~にもかかわらず、陽気だよ」と言う落ちに、思わず微笑んでしまい、この一言の中に人間として一番大切なことを教えてくれうような気がします。

こともすると、ついてないこと、悪いことばかりに眼が行ってしまいがちな日々の私たちの生活の中で、単純に「陽気」と言うだけでなんとなく人生救われるような気がするのは私だけでしょうか。

「いつも陽気」って難しかったりもしてしまうけれど、わたしもジョバンニーノ君のようにどんな時も陽気さだけは忘れない人間でいたいなぁ・・・と思いました。



《おまけ》
本文をよく見ると文頭に「ha perso」と言う言葉が繰り返し使われています。
ちょっとイタリア語文法の話になってしまいますが、この形は文法用語で「直説法近過去」となり、直訳すると「彼は~を失う」見たいな感じになります。
perdere(ペルデレ)」とは、イタリア語の動詞で 失う、失くす、逃す、負ける、などなどの意味があり、 「perso」は「perdere」の過去分詞になります。
ここではイタリア語の「perdere」が日本語では上記のようにそれぞれ様々な違う動詞として使われます。

日本語をイタリア人に教えていると「逆も然り」。
たとえば日本語の「~する」。
「サッカーする」・「会議する」・「パーティーする」・「お茶する」などが、「giocare a calcio」・「tenere la conferenza」・「dare una festa」・「prendere il tè」などの様に、日本語の「~する」の同じ一言が、対象によってそれぞれ違う動詞に対応していることがあります。

こういう「詩」や「お話」を訳す時、このような違いが結構本文のリズムや言葉遊びの重要な要素を占めているので、原文のおもしろさを的確に伝えるのが難しくって残念ですが、少しでもお伝えできたら嬉しいです。
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by tokogiappone | 2011-02-20 04:07 | ひとり言

感謝の一年

あっという間に今年も残すところ数時間(イタリア時間で)、振り返ると2010年はいろいろな意味で私にとって転換期となりました。

別れと出会い。

6年間お世話になったお菓子屋「ボンチ」とさよならをし、家の近所に仕事の拠点を置けるようになり、家族との両立がずいぶん楽になりました。
転換期と言うのはいい意味でも悪い意味でも緊張するものですが、こうしていろいろな人とご縁を持て、出会いと言うのは後になって振り返ると、何かすべてに「運命」のようなものを感じます。

「ボンチ」の人たち、彼らにとっても今年は大きな転換期でした。
私たちの中で進みたい道の方角にずれが出てきてしまい、結局悩んだ末に選択した「別れ」。
やはり愛着のある職場を離れるのはとても辛いしエネルギーを必要としました。
でも、時には何かを「諦める」と言うことが「大切なものを守る」ためにとても大切なような気が、このところとても感じます。
私にとって仕事は「自己」を表現できるとても大切なものですが、同様に「家族と過ごす時間」を持つことも大切です。
このままで行くと家族をだめにしてしまいそうな気がし、様々な道の方向転換、選択をした一年でした。

その後、私は別のお菓子屋で働き始め、その後ついつい「ボンチ」から足が遠のいてしまっていましたが、クリスマスの翌日、突然懐かしい声の電話が・・・。
一瞬言葉をなくす私に、「僕の声忘れちゃったのかい?」・・・という変わらないボンチの上司の優しい声。
「ぜんぜん音沙汰ないけれど元気なのかい? 僕たちは今でもともこを家族のように思っているよ。遊びにおいでよ。」と言ってくれ、年が明ける前に・・・と、昨日急いでボンチに挨拶に伺いました。

営業方針を変え、「パンブリアコーネ」等の商品限定の製造になったとは言え、今年も「品切れ御礼」で、クリスマス前にお店を空けられなくなるほど空っぽになってしまった彼ら。
相変わらずでした。。。(苦笑^_^;)

「ボンチ」で働いていた時は、忙しすぎて残業でしょっちゅうお昼の食卓を共にした人たち。
温かい笑顔と温かい言葉。
今はそれぞれの道を歩んでいるけれど、彼らと出会わせてくれた神様に感謝します。
「ボンチ」は日本にも輸出しているので、皆さんもどこかで見かけたら、ぜひ召し上がってみてくださいね。
上質の材料を使い、心を込めて作っている、私の品質保証付きです!
彼らのリニューアルしたホームページへも、よろしかったら遊びにいらしてください。→ココをクリック。

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現在働いているお菓子屋は、小さな地元のお菓子屋。
ここもまた私にとって大切な職場です。
昨日は現在のお菓子屋も、無期限雇用の契約を結んでくれ、まだまだ私はひよっ子のお菓子職人ですが、一生懸命働いたご褒美をもらったように嬉しかったです。


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また昨日は、実は1年3ヶ月通った老人ホームでの仕事にピリオドを打ってきました。。。
ここでの仕事でもたくさんの出会いがありました。
いろいろと悩みがあったときも、行くごとに喜んでくれるお年寄りたちのお陰で、たくさんの勇気と自信をもらいました。

新しい2011年は、またもや新しい出会いがあることになり、結局時間の関係で泣く泣くですがこの老人ホームのお仕事ともお別れしなくてはならなくなりました。
これからは仕事としてではなく、時々彼らに会いに行きたいなぁと思っています。

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こうして振り返ると、たくさんの貴重な出会いに恵まれた2010年。

つたない努力ですが、何か少しずつ実を結べたような気がした充実した一年となりました。
新しい一年もまた、気を緩めず、精進していきたいです。

2010年は、お別れもたくさんあったけれど、本当にみんなに感謝の一年となりました。
そんな感傷に浸ってしまった今年の年末です。

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愛する日本の皆様、また私のとりとめのないブログを読みに来てくださる皆様・・・、新しい2011年が世界中のみんなにとってより素敵な一年となりますように!

Buon Anno e felice Anno Nuovo 2011!!!

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感謝を込めて

トコアンジョロ
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by tokogiappone | 2010-12-31 05:14 | ひとり言