カテゴリ:イタリアあちこち( 3 )

アルプス旅行 No.3 

すっかり順序が逆になってしまいましたが、ちょっと過去に戻ってタイムスリップ!

今日は再び、夏休みの「北アルプスでのバカンス報告」の話の続きに戻らさせて頂きます。。。

今回の話は、このバカンスで、私が最も楽しみにしていたメイン行事、「鉱山見学」です!

この見学も、先日お話した「TourCard」で入場できました。

実は今回の見学、私たち家族、「三位一体」ではありませんが、「私・夫アンジョロ・愛犬カミッロ」、もはやいつも一緒。
無論、この見学も事前に犬同伴も可能かどうか聞いてみたところ、「ちょっと難しいけど、小型犬で可能だと思うのならどうぞ」と言われました。
と言うわけで、カミッロも参加。

この「鉱山博物館」、もともと使われていた鉱山を、丸ごと体験させてくれる、まさに「鉱員」となって、見て、触って、感じての、「生きた体験館」。
約1000年間にわたって活動したこの鉱山は、ヨーロッパで一番高い標高に位置する鉱山として有名でした。
長い長い歴史を経て、鉱山の歴史に幕を下ろしたのが1985年。
その後、博物館とし再び息を吹き返したこの鉱山。見学中には、かつて使っていた沢山の機械を、様々な作業の工程で作動させます。
機械の爆音、ほこり、臭いを体中で感じる私たち。

かつての鉱員が、どれだけ過酷な環境の中、働いてきたのか・・・・そのことに、胸に痛みすら感じます。

***********

見学には4コースありますが、今回私たちが参加したのは、「冒険コース」と言うもので、総計7時間に及ぶコースでした。

午前中は「コンパクト・コース」と言うので、大きく歴史や、機械、坑内の説明・見学をしました。

短い坑道に、渡された防寒着とヘルメットをかぶって入ります。
f0094490_3585061.jpg

ここでは蝋人形でも当時の模様を再現。
f0094490_3591358.jpg


これは石の粉砕機と選別機の説明です。
f0094490_182177.jpg

f0094490_185469.jpg


このコースだけでも、かなり鉱山の雰囲気を味わう事ができます。
また、このコースは、車椅子の方も参加する事ができるよう設備されています。

************

お昼休みを経て、午後はとうとう鉱山の奥での体験です。

************

ここでは、さらに重装備となり、長靴に、防寒ジャケット、ライトつきのヘルメットが支給され、かなり本格ムード。
f0094490_56585.jpg


そこから大型バスに揺られ、狭く、急な山道をバスで登る登る。。。

「恐い・・・・・。。。」

下に見える谷、「バスに揺られ・・・・」って言う言い回しではなく、まさに「バスが揺れている」ので、落ちやしないかとちょっぴりヒヤヒヤ、、、。
ぐんぐん山道を上がり、標高2000メートルの所でバスを降り立つと、すっかり低気温に。

そこから、使い古した錆の入ったトロッコ列車に乗車。坑内3.5キロの道のりを20分かけて走りました。
f0094490_4303140.jpg

f0094490_59223.jpg

このトロッコ列車、かつての鉱員が使っていたものそのもので、鉄板でできた、まさに労働員を運んでいたと言う汗と歴史を感じるもの。

この真っ暗闇で足元も、体も、スキスキに空いている“スースー”トロッコ列車で、真っ暗闇を走る走る。。。
カミッロが足を踏み出そうものなら「イチコロ」。。。。と言うわけで、私とアンジョロは緊張しながら、カミッロをがっしり抱擁。。。(汗)
カミッロも危険がわかるのか、すごく神妙な感じでした。。


長い長い20分を経て、到着後即徒歩で再出発!
f0094490_4192961.jpg

寒くて暗い鉱山内。しかも迷路。とってもじゃないが一人じゃ恐くて歩けないような過酷な環境です。
日本なら、こんな危険な環境、何度も点呼でもとりそうな感じがするのですが、ここはイタリア、「自己責任」と言う感じで、人数確認などは一度も行われませんでした。。。。(怖っ+_+;)
カミッロも、「何で僕こんな所に・・・・・。」と言う感じで、かなり緊張気味。
f0094490_421267.jpg


時にはぬかるみ、時には水溜りで、カミッロを抱きながら前進。
f0094490_419786.jpg

298段の階段を登ったり、直角90度のハシゴ階段を降りたり、まさにアドベンチャー。




年間を通して、坑内は気温8度の寒さに加え、湿度100%。埃にまみれ、爆音の元、暗闇の中で、時には腹ばいになって、この中で何ヶ月も毎日8時間労働したかつての鉱員。そんな労働環境にも拘らず、彼らは彼らの仕事を愛し、誇りを持っていたそうです。




時には、大量の水が行き場を見つけられず行動を流れていて、ふくらはぎぐらいある水をかき分けて歩いた箇所もありました。
水温4℃。全身に寒さが沁みる環境です。

何でもこの坑道の一部の、1600メートルの長さの部分、当初の計画では35年かけてこの坑道を開通させる予定が、85年もかかってしまったそうです。

1600年代の話。

気の遠くなるような現実の話でした。




ここの鉱山の主成分は、銀と亜鉛と鉛でした。
途中でノミとカナヅチを渡され、採掘体験。
f0094490_5134611.jpg

みんなでカンカンやってみましたが、びくともしない鉱山。。。
強い力で叩くことより、小さい叩きを何度もする事が大切だそうです。



それから、みんなのヘルメットの明かりを全部で消したりもしました。

。。。するとまさに「一寸先は闇」。。。



そのあと、「炭化カルシウムと水」で火をおこしました。

鉱員に欠かせなかった火。

その火は、ランプの火が消えてしまったりした時などの、緊急時に入手するために使ったそうです。
この炭化カルシウムに水をかけると、アセチレンと言う、非常に可燃性の高いガスが起きます。
このガス、発生と同時にすぐに火が点きました。

水と火って、正反対のものと思っていましたが、今回の「火」は、「水によっておこされる火」でした。

真っ赤な炎が真っ暗な坑道を鮮やかに浮かび上がらせます。
f0094490_4272567.jpg

炎を見守るカミッロ。
f0094490_4275877.jpg






こうして貴重な体験を終え、再びトロッコ列車に乗車。そして下山しました。




今回の体験、イタリア人たちは「かつての人の過酷な生活に言葉がない・・・・」と、この苛酷な環境で働いた人たちの人生にショックを受けていました。
でも、そんな環境に身をおかせてもらったことで、「生きる」と言う事の意味を、再考する一日となったと思います。



*************

この土地、鉱山の他にも、もうひとつの事でも有名でした。

それはこの方。

f0094490_4331312.jpg

f0094490_434472.jpg

この女性、1879年に生まれたマリアさんという方。
最初、博物館で模型を見かけた時は、「こんなふざけたもの作って・・・。」と一瞬思ったのですが、よく見てみるとビックリ。
本当に存在した女性の実物模型だったのでした。
f0094490_4424954.jpg

小さな両親の元、極貧の家庭に生まれたこのマリアさん。
身長217cm(240cmという説もありますが?!)、体重170kgに成長した、1900年代で一番の巨大女性だったそうです。
人の良さそうなこのマリアさん、家計を助けるためにヨーロッパ中見世物巡業で周リ、37歳でその生涯を閉じました。
ちょっと話を聞いてつらくなってしまいました。。。

様々な人たちの人生と歴史と感じた、貴重な一日でした♪  
[PR]
by tokogiappone | 2008-08-22 01:05 | イタリアあちこち

アルプス旅行 No.2 

到着した当初は曇り空。
夕方からどしゃ降り状態で先が思いやられるヴァカンスの幕開け。。。
・・・・と思いきや、私たちが滞在した一週間、「夜=雨/昼間=晴天」と言う日が多く、「雨が降りながらも日中の天候に恵まれる」と言うありがたいパターンでした。

**********

二日目は、ロープウェイに乗って標高2000メートルのMt.Cavallo(モンテ・カヴァッロ)と言う山へ登ってみました。
f0094490_1914756.jpg

カミッロ初めてのロープウェイ。ソワソワしながら乗車。
f0094490_19142724.jpg

眼下には「Vipiteno(ヴィピテーノ)」と言うヨーグルトで有名な街が広がって見えます。
雨明けの山頂にはまだ人もまだら。

とりあえず「山の湖コース」を歩いてみました。
さわやかな空気を吸いながら到着。

その後続く、「Malga(マルガ)」と言うアルプスにあちこちにある、「アルプスの牧場/羊飼いの山小屋」に向かうコースへ行ってみる事に。
f0094490_19155325.jpg

ゴールが近づいてくるのが、牛の首輪の鐘が鳴り響く音でわかります。
f0094490_1916203.jpg

「Malga」で、絞りたての牛乳を飲んで下山しました。

**********

午後は「Cascata di Stanghe(スタンゲの滝」と言うのを見学に♪
滝の入り口から入場。
絶えず素晴らしい風景の渓流が広がる中の散歩。
水の激しいシブキ音に、陽光が差し、ひんやりとした空気の中、何ともいえない空間が広がっています。
f0094490_1916463.jpg

思いのほか歩かなければならず、ひたすら歩きました。。。。
素晴らしい風景だけれど、所々結構危険。。。。
f0094490_19182014.jpg

最後は轟音響く、足のすくむような光景。全身が感動と恐怖でゾクゾク~~~~~。。。。。

f0094490_19202522.jpg

「こんな所で、もしもカミッロが間違った動きをしようものなら死んでしまう・・・・」と言う事で、夫アンジョロがカミッロと残り、私だけ少し見に行ってみることにしました。
f0094490_19185144.jpg

冒険好きの私とは言え、あまりの迫力にかなり怖気づきながら(=まさに怖いもの見たさ???)、駆け足見学してアンジョロの元へ戻る・・・・・。

戻るとアンジョロが「僕も行ってみる」と、今度はアンジョロがGo! 
私とカミッロがお留守番。。。。。が、待っても待っても戻ってこない。。。。。
今度は不安とイライラに襲われる私。。。。。。

こっちの心配をよそに、笑顔で手を振りながら戻ってきたアンジョロ。

何でも滝の最後まで行ってみたそう。
私たちが滝を見るために沢山歩いた道、実は滝の上からも入れ、そうするとすぐに滝に到着できたとの報告。
結局滝の上に再び車を飛ばし、私も上から見学したのでした♪
それにしてもコワかったです~~~~~(@_@)。。。

**********

翌日は、前日行ったMt.Cavalloで、フォーク・フェスタ(民族祭り)のようなものが行われる準備を見たので、そのお祭りに参加するために再びロープウェイで山に登りました。

前日はチラホラ人がいたぐらいだったのが、その日は朝から家族づれでロープウェイ乗り場からごった返していました。
山の上は子供から大人まで人で一杯。
前日からテントを張って寝ていた人もいるようで、朝から子供たちはインディアンの化粧をしてもらい、枝で作った手作り弓矢セットを手に遊んでいました。
その横では牛達がゆったりと草を食べていたり、屋台の人たちは食事の準備に追われていたり・・・・静かな山の上が、その日ばかりはかなり賑やか。
f0094490_19363729.jpg

f0094490_19214668.jpg

f0094490_19223458.jpg

私たちはとりあえず朝の散歩を楽しむため、その日は尾根コースを散策。
キノコもあちこちに顔を出し、「ポルチーニはないかな~~~」と、アルプスに来ても懲りもせずポルチーニを探している夫。。。。残念ながらポルチーニはありませんでしたが、おとぎ話のキノコはこんなにきれいに顔を出していました。(※ あっ、でもこれ、毒キノコなので見つけても食べないで下さいね。)
f0094490_19403827.jpg

お昼は屋台で鳥の丸焼きとフライドポテトにビールで、地元のおじさんが歌うフォークソングを聞きながら昼食。
f0094490_192326.jpg


ちょっとカントリーな朝でした♪
[PR]
by tokogiappone | 2008-08-10 18:35 | イタリアあちこち

アルプス旅行

8月1日から8日までAlto-Adigeと言う州の中にあり、イタリアとオーストリアのアルプスの国境、Brenneroの近郊の町へ行ってきました♪
アルプス旅行は実は今回で4度目。
でも広大なアルプス、行くごとに違う美しさ、面白さを感じさせてくれます。

近年私たちがはまっているのは、それぞれの地方の観光課で企画してくれている観光パック。
前回の2年前の旅行の時、偶然選んだホテルにそのパッケージがパックでついてきて利用してみたんです。
その時は、Brunicoと言う町だったのですが、山の案内プロが同行してくれる、様々な山登りやサイクリングツアーなどなど。。。
とってもエキサイティングな個人ではとてもできない経験ができ、山登りの素人でも存分にアルプスの自然を満喫させてもらえました。
当時の模様、実はブログにも書いているのですが、続きを書く約束をしながら、そのまま書かずに時を流してしまった不精な私。。。。。この場を借りてお詫び申し上げます。。。。。

気を取り直して、今年の旅行記は頑張って書き終えたいと思っています!

************

さて、今回の旅行。
今回の旅行は基本的に、「愛犬と一緒に楽しめるヴァカンス」と言うのを第一に企画した私たち。
北アルプスに戻ったのも、この地方では「犬付きヴァカンスがしやすい」と常々聞いていたから。噂どおり最高のヴァカンスとなりました♪

今回もまたホテルとのパックで、TourCardと言うのが付いてきました。

このTourCard、地元の沢山の施設、乗り物が無料で使えると言う利点はもちろん、その地を知らなくても、このリストに従う事で地元の観光名所に自然と行く事ができます。

私たちも大いに利用してきました。(^_^)

いよいよ出発!

家から目的地まで約500Kmの道程。
渋滞を心配し、早朝6時に家を出発したお陰で、渋滞にも巻き込まれず順調にアルプスの麓へ到着。
まだ目的地までは100Km以上あるけれど、Bolzanoと言う町にも寄り道してみました。。。が、暑い!!!!!
「アルプスの麓なのにこんなに暑いの???」・・・と思いきや、夫が「Bolzanoは、Firenzeについでイタリアで最も暑い町のひとつで有名なんだよ。」と教えてくれました。

f0094490_5324721.jpg


重厚感がある町並み。沢山の観光客でにぎわっていました。
f0094490_5333380.jpg


この地方は南チロルとも呼ばれ、古い昔は神聖ローマ帝国の領土だったこともあります。その後第一次大戦まで、かつてオーストリア領だったこともあったり・・・と、歴史的に微妙な場所に位置してきました。
1919年9月からイタリア領でありながら、今現在も公用語はほぼ「ドイツ語」である、不思議なイタリアの空間です。

高速道路でBolzanoの街に近づくにつれ、ラジオ放送もドイツ語に変わって行き、地名も徐々にドイツ語とイタリア語が表記され始めます。

それにしても犬を同行している人があちこちに。。。我が家の愛犬カミッロも、早速沢山の犬たちと挨拶しあっていました。(笑)

f0094490_534037.jpg

f0094490_5373192.jpg


町の中心には色とりどりのメルカートが。
この広場は古い昔から華やかなパン、野菜、果物と花のメルカートで有名だそうで、その名も「Piazza delle erbe(野菜広場)」。
f0094490_5413251.jpg

f0094490_5415435.jpg

f0094490_5421941.jpg




スピード観光を終え、再びホテルのある目的地Colle Isarcoへ向け出発。
ホテルに到着する頃は、カミッロも初めての長旅にちょっぴりお疲れ。。。
部屋に入るや否や、すぐにベットへ・・・???
f0094490_5431266.jpg

「ちょっと、君、君、、、、、」と言う感じでしたが、「まぁ、いいか、、、」
ワクワク旅行が開始しました♪
[PR]
by tokogiappone | 2008-08-09 22:56 | イタリアあちこち