<   2008年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

ヴァルダルノの秘境

昨日の月曜日は、お役所が地元を紹介するために時折主催してくれる遠足に参加してきました。
今回は、「Balze del Valdarno(ヴァルダルノの絶壁)」を見るものでした。
以前から「参加したい」と思いながらも、通常、日曜日の朝に企画されることが多く、お菓子屋で働いているため、日曜日はいつも仕事のため今まで参加しそびれていました・・・が、今年は何と平日の午後に時折企画されている事を発見!
「これは見逃せない!」と思い、一ヶ月ほど前から家の冷蔵庫にそのチラシを貼り付けて待ちに待っていました。

この「Balze del Valdarno」、日本ではまだ殆ど知られていないと思いますが、一度見ると目に焼きついて忘れられない風景となります。
f0094490_5232457.jpg

小さなアメリカの「グラン・キャニオン」のようなもので、その崖がトスカーナ地方の田園風景の中にある感じです。

実は、かつてのレオナルド・ダ・ヴィンチも感銘を受けたと言われ、ダ・ヴィンチの背景画に挿入されていたと言われています。特に有名なのが「モナリザ」の画の背景。
f0094490_5252024.jpg

ダ・ヴィンチ研究でもその場所の特定に数々の研究がされたようで、このヴァルダルノの崖が挿入されていると推定されています。

私の住むイタリアトスカーナ州のヴァルダルノ地方。いまだあまり知られていない、美しい秘境の宝庫だと住むにつれ実感する今日この頃。
キャンティ地方のような著名さはないけれど、一歩中に踏み入れると、心にしみる風景が散らばっています。

少しずつここのよさを再確認したいなぁ・・・と思う昨今で、今回はその第一歩としてこの遠足に参加しました。

・・・とは言っても、「待ち合わせの村に到着したが誰もいない・・・」。

何と参加者は私たち夫婦と犬カミッロのみでした!(爆)

日曜日の遠足には、時には100人ぐらい参加者がいるそうなのに、今回は個人ガイドをしてもらうと言う、ものすごいラッキーなものとなりました。(参加料は無料)
エリカと言うプロのガイドの女性と共にいざ出発!

我家から車で15分という近距離ながら、初めて訪れた村。
その村から何気なく一本の道を入っていくと、想像していなかったバラエティーにとんだ風景が広がってきました。
f0094490_5352545.jpg

f0094490_536794.jpg

小さい湖には、左右に二色の蓮の花が色づいていました。

硫黄の湧き水が流れる小川、カモミールが一面に広がる花畑、知らぬ間にひっそりと実をつけているヘーゼルナッツの実や、小道に香りを放つタイムやミントの草花。

そうかと思うと降り注ぐ太陽の光線の下、突然の交配中の大蛇のカップル。
f0094490_623188.jpg

f0094490_65343.jpg

突然どこか異国に入り込んだような気分になりました。

ここヴァルダルノにはかつて2000万年以上前には、大きな湖があったそうです。
この崖がその窪地の名残で、長い年月の中、絶えずその姿が変化してき、今もなお変化し続けているそうです。

f0094490_5374735.jpg

この二色の層は、小さな洞窟の名残の壁。
昔ここでは放牧も盛んだったそうで、この崖の中は、動物を囲う空間として利用していた事もあったそうで、壁面にはかつての柵の名残の金具が残っていたりしました。
f0094490_5405942.jpg

これらの崖の地層は、砂、泥、小石などが見え、その中から、かつてそこに生息した動植物を観察することができます。

中にはかつてそこがトロピカル気候だった証となる植物や、象、サイ、カバ、サル、トラなど、サバナ気候特有の動物も生息していたことがわかりました。
またマンモスの化石なども発掘されています。
モンテヴェルキの町には、そこで発掘された数々の歴史の証が保存されている博物館があります。

現在ののどかな風景を見ていると、このような想像を絶する自然の歴史がそこに流れてきたと言うことが信じられない気分になります。
f0094490_5413230.jpg

2時間の散歩を終え、最後にガイドのエリカさんと記念撮影をし、お別れしました。

久しぶりに日常から抜け出したような不思議な月曜日の午後となりました♪

<追記>この記事の中の写真を一部変更させていただきました。
[PR]
by tokogiappone | 2008-05-28 05:06 | 自然 Natura

森好き

私の夫は大の森好き。

今年もまた、連日、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も・・・・・・・・・・・・・・森に通っています。

この、春先の季節と言うのは、あれもこれもと収穫物が盛りだくさんで、冬のキノコ「ドルミエンティ」に始まり、「野生のアスパラ」、春のキノコ「プルニョーリ」、ポプラの木の子どもキノコ「ピオッピーノ」などが、主な収穫物となります。

連日繰り広げられる、これらの森の収穫物について、元銀行マンだった夫、記録が大の得意と言う性分、毎日マメに、その日の収穫物についての記録を長年せっせと書いています。

以前はノートに繰り広げられていた記録ですが、コンピューター、デジカメと言う便利な代物の出てきた時代、夫も頑張ってコンピューターを少しづつ使いこなしていたここ近年に加え、昨年から町の主宰するコンピューター教室に通い始め、メキメキ習得し、今や私よりもずっと達者になりました。
そんな夫に心の中で拍手を送っていた私ですが、この所、ふと夫の記録を覗くと、どんどん記録がエスカレートしていることが発覚!
今やマニアの世界に入って行ってるわが夫に驚愕。。。(汗)
f0094490_5131027.jpg


一般的な記録は「日の出、日没時刻」・「月の満ち欠け状況」・「朝、昼、晩の三度に分けられた天候、風速、風向き、湿度状況」・「その他の個人的なコメント」の内容。(*上の画像をクリックすると、見やすく拡大されます。)

f0094490_517521.jpg


それに加え、森に行った日は、森での収穫状況「何時から何時まで、どこで、どのような状態で、どんな収穫をしたか。。。」が書かれています。

また、「どこで」と言うのは、森の位置はもちろん、森の中の細かい位置も然り。
森って街ではないのでもちろん道の名前はもちろん、道すらないのですが、夫にとっては「彼の町」。

何度行ってもどこも同じに見える私に対して、彼は果てしないあちこちの森の中を、まるで住所でも書いてあるかのように行動します。
そして収穫したキノコたちは、彼にとってはひとつひとつ顔が違う一個人のキノコで、「これはあそこで見つけ、あれはあの木の横、これはあそこの穴の横・・・・・」といった風に、過去を持つキノコとなって記録に収まります。


野生のアスパラはさすがにそこまで行かないものの、そこは、収穫しながら本数を数えるマニアが・・・。
私は10本を過ぎた時点で、手に握っているのが、「11本だっけ・・・・12本だっけ・・・・」と記憶があいまいになってしまう、モウレツに記憶が短いタイプなのですが、夫は、私の分も頭で足し算しながら、時には1000本を超えるアスパラを数え続けます。。。(汗)

これらの収穫記録、その日の収穫量の記録はもちろん、数列形式にシーズン合計数量も日々更新されていきます。

おさらいするだけで頭がクラクラしてしまう私ですが、記録マメ夫とこうして一緒に生活する事で、「こんな面倒な事を趣味でやってのけるその情熱」に脱帽しています。

「継続は力なり」と言いますが、誰に見てもらうわけでもないのに、情熱だけでここまでコツコツと実行できるわが夫、「そんなことして何になるの」と思ってしまうかもしれませんが、やっぱり尊敬してしまうのです。
私はどれも中途半端で、「これは誰にも負けない!」と言うものが何もない「広く浅く」タイプなだけに、夫のように「何か一つに対してポリシーを持って熱中できる人」に憧れます。

いつか私も見つけられるといいな。。。。。♪
[PR]
by tokogiappone | 2008-05-06 22:30 | 自然 Natura