聖人ジュゼッペの日 Giorno di S.Giuseppe.....Festa del Papà

きょう3月19日はGiorno di San Giuseppe((ジョルノ・ディ・サン・ジュゼッペ)(聖人ジュゼッペ)の日。

キリスト教では、毎日が聖人の誰かをお祝いする日となっています。
そのために、カレンダーには毎日その日の聖人は誰か書かれています。

キリスト教の人の名前はよく、聖人の名前をとって付けられて、その日の聖人の名前と同じ名前の人が知り合いにいた場合は、その人にも祝福してあげる習慣があります。

祝福の言葉「Auguri(アウグーリ)!」と言ってチュッ、チュッとほっぺたを合わせながら抱擁する・・・と言った感じです。

いろいろいる聖人の中で、今日は「聖人ジュセッペ」の日。

聖人ジュセッペは、処女マリアの夫となった人、つまりイエス・キリストの育ての父となります。
結婚前のマリアの処女妊娠にもかかわらず、その事実を受け入れ結婚した心優しい人でした。

ジュゼッペは木工大工だったため、サン・ジュゼッペの日は、ジュゼッペと言う名前の人のほか、大工や手工職人たちの日ともされています。

また3月19日は冬の終わり、春になる春分を目前に控えた日でもあるため、この日に農家は昨年の作物を焼き払う、焼畑をし、新しい年の豊作を祈ると言う儀式を行う習慣もありました。
その儀式の終わりに食べるドルチェが、今も「聖人ジュゼッペ」の日に食べるお菓子として受け継がれています。

どんなお菓子かと言うと、「Fritelle(フリッテッレ)」(揚げ菓子)です。
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それぞれの地方によってお菓子は違いますが、ここトスカーナ地方(すくなともフィレンツェ、アレッツォ圏)はサン・ジュゼッペの日と言うと、Frittelle di riso(フリッテッレ・ディ・リ‐ゾ)(お米生地のドーナツ)が代表的です。その他、「Brighelle(ブリゲッレ)」と言う、シュ‐クリ‐ム生地を揚げて、そこにカスタードと生クリームをあわせたクリームを詰めたものも人気です。

また、Giorno di San Giuseppeの日は、第二次世界大戦後、いつの頃からか、「父の日」ともされています。たぶんキリストの父、ジュゼッペにちなんで、商業の中で作られたものなのでは・・・と思います。

そのせいか、それほど完璧な習慣として定着していない感があって、母の日に比べあっさりと過ぎ去ります。
私の働くお店ではお客さんの様子を見よう・・・と言う事で、父の日のためには特に何も特別用意してなかったのですが、今年は3月19日が日曜日になったせいか、意外とお客さんたちは父の日のためのケーキを買いたがる!・・・と言う事態に・・・。
あわてて「Auguri Papà!(おとうさんありがとう)」といったフレームを急いで作ったものの、ここはトスカーナ
トスカーナ方言で、PapàBabboとなるのでお客さんの中には「Auguri Babbo!」の要求が・・・。あわてて書き直しで朝からてんてこ舞い。
他にも、マジパンを出してきて、またまた大急ぎでネクタイの形の飾りを作ったり…と、「私たち準備してませんでした・・・」状態に・・・。
でもここはイタリア。意外とこういう危機には強いのです。

            ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ちなみにこのBabbo。オペラ好きの人なら聴いたことがあると思われる、プッチーニの「Gianni・Schicchi」というオペラの中で歌われる「O mio babbiono caro」(私のお父さん)というアリアのお父さんは、生粋のBabbo=トスカーナの父に当たることにお気付きですか???

プッチーニもまたトスカーナ出身の作曲家です。
それまでの宮廷音楽的な貴族向きのオペラから、庶民の生活をそのままオペラにしたようなリアルな感情を音楽にした、Verismo Opera(ヴェリズモ オペラ)と言うスタイルを確立した一人です。
Lucca(ルッカ)という町出身で、Viareggio(ヴィアレッジョ)の近くにあるTorre del lago(トーレ・デル・ラーゴ)というところでも生活していました。
Torre del lago では毎年夏に、プッチーニ オペラ フェスティバルが湖畔で野外上演されます。

それでは今日はこの辺で・・・。

トコアンジョロ
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# by tokogiappone | 2006-03-19 23:34 | イタリア豆知識

イタリア人の趣味

明日は職場の同僚を夕食に招待しています。

・・・と言う訳で、メインメニューには「いのしし料理」を用意しました。

私の夫は、キノコ狩りマニアですが、イタリアの男の人の趣味は一般的に人気なのが、

    1.キノコ狩り  2.狩猟  3.釣り   4.サイクリング 
                                  ・・・・・だと思います。

当然他にもいろいろな趣味は存在するのですが、これはよく見る光景だと私は思います。

日本では3.の釣り以外、それほどメジャーではない趣味に思われるのですが、イタリアに限らず、ヨーロッパ全体の共通の趣味ではないかと思います。

「1.」のキノコ狩りは、私も時間があるときは、夫に便乗して連れて行ってもらうのですが、これがまたまさに狩。

特にポルチーニのシーズンになると、早朝、日の出が始まる瞬間に森に入ると言う事を前提に家を出発します。

なので、夏の陽(ひ)の長い時期は、日本人の観光客がまだホテルで疲れを癒しながらスヤスヤ寝ている最中に、イタリアの街角あちこちで、緑色の森用の上着と帽子に身を包み、かごを持ったイタリア人たちが、朝4時半から5時ごろに、すでに車で森に向かっていたりするのです。

数百km離れた場所まで探しに行く事も良くある事なので、そういう時は、はっきり言ってまだ夜???と言うような時点で出発します。

そんなに早く出発しなくても・・・と眠気眼で私は参加。
キノコ狩りは一人で行く人もいるけれど、友達と行く事も普通なので、みんなどこかで待ち合わせて、一台の車に便乗していくのですが、まだ暗闇のフィレンツェの高速道路の陸橋の下で、緑装束の男たちがかごを持ってうじゃうじゃ!・・・なんてことも。
みんな“我先に森に入るぞっ!!!”と言う様な、妙な戦闘ムードが漂っています・・・。
森についても車があちこちに駐車してて、何事?と言った雰囲気です。

シーズン中は、街の人の日常の挨拶の話題も、「きのこが始まったらしい」・・・とか、「~(どこそこ)で生えてるらしい」・・・とか、「きのう~kgとれた」・・・とか、そういう話題が頻繁に出ます。


・・・とまぁ話はそれましたが、私の夫の趣味はキノコ狩りですが、当然、友人や親戚の中には2.の「狩猟が趣味」と言う人も当然出てきます。

明日の料理も、家の友人の一人からいただいた「いのしし」のお肉の料理をします。
「いのしし」はいいのですが、「キジ(鳥)」をいただく事もあって、そうなると大変・・・。
なんと丸ごと頭はもちろん、足、羽根付きでいただいてしまう事も・・・。
初めのうちは、「えぇ~~~・・・」と怖じ気づいていたのですが、今やずいぶん免疫が付きました。 
なんせ羽をむしるところから始まるんです・・・。

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幸い、夫のお姉さんと同居しているので、こういう時、ちょっと甘えてやってもらっちゃったりする事がほとんどです。本当に助かります。

このいのしし料理も、今朝、私が仕事に行っている間に作ってくれていました。
料理方法はなかなか面倒くさいのですが、手間隙をかけて仕上げる事で、野生の肉にもかかわらず、臭みのがなく、とてもおいしく、 やわらかく、ジューシーに仕上がり、いつもお客さんに大好評です。

3.の「釣り」と4.の「サイクリング」が趣味の人は、我が家の周辺にはいないのですが、暖かい時期になるとあちこちで見られる光景だと思います。

それでは今日はこの辺で・・・

トコアンジョロ    
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# by tokogiappone | 2006-03-18 23:47 | イタリア豆知識

17日の金曜日・・・・・

今日は、なんと17日の金曜日。

世界的に有名な不吉な日は、13日の金曜日。

いろいろな俗説はあるものの、一般的に13日はキリストの最後の晩餐の人数、つまり、12人の使徒とキリスト、合わせて「13人」から来ているという説があります。
また、金曜日は、キリストが磔刑にあった日。
そこから来ていると言われています。

いっぽう、イタリアでは17もまた不吉な数字となっています。

・・・と言うのも「17」を古代ローマの数字で書くと「XVII」となります。
このアルファベットをちょっと動かすと「VIXI」となり、ラテン語で「生きていた」・・・・つまり「死」・・・を意味する言葉となります。
イタリア語を勉強した人なら、Passato remoto(遠過去)の活用を勉強した事があると思いますが、この「VIXI」を現在のイタリア語で言うと、「Io vissi」=直訳「私は生きていた」=「死」とつながります。
という訳で、イタリアでは「17」は不吉な数字となっています。

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ところで話は変わりますが、私の夫アンジョロはキノコ狩りの名人なのですが、イタリアでは今、冬のキノコのシーズンです。
下の写真は、今朝アンジョロが採ってきたものです。

その名もイタリア語名でDormienti ドルミエンティ(学名 Hygrophorus marzuolus)です。

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冬の雪解けのころ、雪の下から顔を出すのですが、見つけるのはなかなか難しいです。
でも難しいだけに、見つけるのが快感。
まるで宝探しのような気分にさせられるキノコです。
ここにある写真のキノコたちも、ほぼ土の下に隠れていたのを、土のふくらみを見ながら探し当てたものです。

料理法としては、てんぷらにしたり、オイル漬けにして食べると、コリコリしている上、クセのない味でとてもおいしいです。

俗名の「ドルミエンティ」の他、Marzuoli(マルツォーリ)とも呼ばれます。
意味として「3月のキノコ」と言うところでしょうか。
でも、今年はとても寒い冬となってしまっているので、ちょっとシーズンが遅れています。

まだ走り・・・と言う感じで小さいですが、シーズンまっさかりになると、なかなかすごいのも出るので楽しみにしていてくださいね。

トコアンジョロ (ミケランジェロにちなんでの私たちの俗名です・・・。)
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# by tokogiappone | 2006-03-18 00:05 | きのこ Funghi

Piacere!

はじめまして。

イタリアに声楽の勉強のために、イタリア中部マルケ州の小さな町に留学したはずが、気が付くとイタリア人と結婚。

現在はトスカーナ州のフィレンツエとアレッツォの中間にある、San Giovanni Valdarno(サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ) と言う町に在住して、音楽から一機一転して、近くの町のお菓子屋で菓子職人として働いています。そのほか、地元の若者に日本語を教えたりもしている生活です。

いっぽう、イタリア人の夫、Angiolo(アンジョロ)は自然が大好き。
一年中、キノコ狩り、野生のアスパラや栗狩など、いつも森で何かを探している生活です。

イタリアの日常生活模様のほか、お菓子事情、イタリアの若者事情、森事情などなど、イタリアの事情あれこれをお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくおねがいしますね。

Toko
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# by tokogiappone | 2006-03-17 05:27 | プロフィール